コミュニケーションツールのルーツを調査するサイトのメインヘッダー

年間ごとの年賀状発行枚数と現象している理由とは

平安時代から始まったと言われている年賀状ですが、2008年以降から減少傾向にあります。若い子の間ではLINEなどのツールを使って新年の挨拶をする方も増えており、今後さらに利用しない方が増加するでしょう。

年賀状の年度ごとの発行枚数

年賀状と郵便局
年賀状が減少し始めたと言われている2008年からの年賀状発行枚数については、以下表のとおりです。
(※日本郵便以外の私製の年賀状などは非カウントです)

 

2024年用

年度 発行枚数
2009年用(2008年発行) 41億3684万枚
2010年用(2009年発行) 38億9777万枚
2011年用(2010年発行) 38億2025万枚
2012年用(2011年発行) 36億6578万枚
2013年用(2012年発行) 35億8730万枚
2014年用(2013年発行) 34億1596万枚
2015年用(2014年発行)  33億0173万枚
2016年用(2015年発行) 32億0167万枚
2017年用(2016年発行) 31億4208万枚
2018年用(2017年発行) 29億7857万枚
2019年用(2018年発行) 25億5930万枚
2020年用(2019年発行) 24億4090万枚
2021年用(2020年発行) 21億3443万枚
2022年用(2021年発行) 19億0860万枚
2023年用(2022年発行) 16億7691万枚
2024年用(2023年発行) 14億4000万枚

 

表を見て分かる通り、年々1〜3億ずつ減少していることが分かります。

 

また、一人あたりの年賀状発行部数に換算すると2003年は34.9枚に対し2020年では15.4枚と、約半分ということが判明しているのです。
(日本に住んでいるすべての人達が年賀ハガキを購入した場合の、一人あたりの枚数です。)

 

 

 

年賀状が減少している理由

年賀状を出す人が年々減少している理由について、ひとつずつ解説していきます。
それぞれの理由について、見ていきましょう。

 

SNSの普及

SNSの普及
年賀状を出す人が減少している大きな理由として「SNS」の普及が挙げられます。

 

近年では、新年の挨拶で活用しているツールは「LINE」などのメッセージアプリが中心となっていることが分かっています。

 

その他にも、以下のようなツールを利用して新年の挨拶をおこなっている人が多いようです。

 

  • メール
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • 電話
  • Instagram

 

SNSは相手の住所を聞かなくても挨拶を送れます。
年賀状代や印刷料金なども必要がなく、手軽に新年の挨拶ができるため送りやすいのは大きなメリットです。

 

 

年賀状じまい

最近では、年配の方を中心に「年賀状じまい」をする人が増えています。

 

年賀状じまいとは、やめる前年の年賀状に「今年を最後に年賀状を出すのをやめる」という事を書き添えて、翌年からは出さないようにする方法のことです。
70〜80代のシニア世代になると体力的にも年賀状の準備が難しくなってくる、もしくは終活の一環としてやめる方も多くなっていると言われています。

 

早い方では50〜60歳で年賀状じまいをする人もいるようです。
SNSの普及に伴い「いつでも連絡が取れるようになったし…」という考えの方も増えてきていることが原因の一つでしょう。

 

 

その他

その他にも、以下のような理由で年賀状を出さないという方がいます。

 

  • 準備が面倒
  • 作る時間が無い
  • お金がかかる
  • 資源削減になる
  • 出す相手がいない
  • 住所が分からない

 

中でも、準備が面倒・作る時間がないという方が多くいました。

 

SNSであれば、文章を打って送信するだけで気軽に送れます。
LINEではスタンプだけで挨拶ができますし、年賀状を作る時間がない人でも手軽に挨拶ができるのです。

 

 

年賀状を用意すると特別な気持ちになる

新年と年賀状
年々年賀状を作成する人は減ってきており、廃止方針を打ち出す企業も増えてきています。
このようなことからも、今後もさらに減少する可能性が高いです。

 

しかし、年賀状は自分と縁のある人を思いながら作成するため、特別な気持ちになれます。
年賀状は日本独特の文化ですから、大切にしていけるといいですね!
他には手書きの手紙もコミュニケーションツールの一つであり、年賀状と同じように相手のことを考えながら書くものです。
チャットツールが頻繁に使われている現代でも、年賀状や手書きの手紙は人の温かさに触れることができるため、是非活用してみましょう。