SNSにおける「DM」とは、個人に宛てるメール機能です。
基本的にSNSでは、それぞれのアカウントが個人的な内容から商業的な告知まで一方的に発信する場所ですが、コメントやリプライといった形で意見を送りコミュニケーションを取ることもできます。
一方でDMは、リプライやコメントとは異なり、アカウントに対してクローズドで直接的なメッセージを送る機能です。
個人間のやりとりであるために、若干センシティブな扱いを受けています。
そのため、これまでは多くのSNSで限定された条件でのみ利用可能な機能とされていました。
ところが、近年はツールとしての多様化が進み、アカウント所有者の希望次第で“誰とでもDMでやりとりができる”SNSが増加しました。
SNSがただの情報発信に留まらないツールに変化している現状を受けて行われたDMの解放は、大きな一歩となるのです。
それでは、世界的に利用人数の多い代表的なSNSにおけるDMの役割を見ていきましょう。
X(旧Twitter)は、日本語で140文字以内の投稿を気軽に行えるSNSです。
一方的な投稿の閲覧も可能ですが、アカウントを所有していればリプライという形でオープンなコメントを残せます。
DMに関しては、以前は相互フォローという“お互いに存在を許し合った仲”でしか送れませんでしたが、2015年8月にはアカウントの設定次第で誰でもDMが送りあえるようになりました。
Facebookは、ハーバード大学の元学生マーク・ザッカーバーグらが開発したSNSです。
他のSNSと大きく異なる点として、登録時のアカウント名は基本的に実名を利用する必要があります。
Twitter同様に、投稿に対してコメントや高評価をすればコミュニケーションが取れます。
プライベートな内容を記したDMを送る場合は、送り先のアカウントがメッセージ機能をオンにしている必要がありますが、基本的にはどのアカウントにでもDMを送ることが可能です。
Instagramは、Facebook.incが運営する“写真共有に特化したSNS”です。
投稿には写真が不可欠で、文章を主とするSNSと比べて直感的に相手を理解できます。
以前は画像をメインとするサービスらしく、画像付きのメッセージのみをDMすることができました。
しかし現在はメッセージのみでのやりとりも可能です。
また、画像に特化する性質は衰えておらず、一度閲覧したら消える画像を送信できるなどユニークなDMを展開しています。
DMはコメント機能と異なり、個人にクローズドに送られるメッセージです。
込み入った内容のトークが可能ですが、使い方には気を付けなければいけません。
特に見知らぬ人同士で行われるやりとりの場合、“DMならではの礼儀作法”をもって誠実に利用すべき機能なのではないでしょうか。