コミュニケーションツールの中には、出会い系サイトやアプリも含まれています。
ある意味で最も深いコミュニケーションが必要とされるジャンルでしょう。
現代ではパソコンでもスマホアプリでも気軽に出会い系を利用出来ます。
コミュニケーションの方法も多岐に渡り、斬新なアプリも登場して来ました。
そんな出会い系サイトやアプリは、時代と共にどのような進化をして来たのでしょうか?
そして本当に進化しているのでしょうか?
機能の進化と利用する人々の変化、2つの視点から紹介して行きたいと思います。
初期の出会い系サイトは掲示板機能しか無く、基本的には簡単なテキストを書き込むだけでした。
相手の情報が細かく分からないケースも多く、実際に会ってからコミュニケーションしなければいけないことが多かったのです。
掲示板スタイルの次は個別に連絡を取り合うメール機能が出会い系の主流になってきました。
これにより相手への質問がしやすくなりましたし、コミュニケーションの密度もかなり深くなったでしょう。
その後も出会い系は進化を続けて行き、音声を送れる機能や動画を送れる機能が追加されて行きました。
ボイスメールというコミュニケーションは独特なテンポがあり、その場の駆け引きを楽しむ出会い系とは相性が良かったです。
また、チャット形式の出会い系サイトやアプリも次々に登場して来ました。
登場タイミングとしてはスマホが普及し始めた時代と一致します。
メールでじっくりコミュニケーションを行う方法から、気軽にサクサク会話するチャットへ移行したのです。
現代ではいきなりビデオ通話するタイプの出会い系もあるため、より素早く親密になる方法が好まれるようです。
短期決戦を狙う出会い系利用者にとっては、短い時間で多くのコミュニケーションを行いたいのでしょう。
前述したように出会い系の機能は時代の流れと共にどんどん進化しています。
ですが、残念なことに利用する人は今も昔も変わらずコミュニケーションが下手くそなのです。
とある男性を例に挙げてみましょう。
初めてコミュニケーションを行う女性へメールで一言「これから会いたい」と書いて送る男性がいます。
あいさつも無く自己紹介も無く、会いたいという自身の欲望だけ伝えるコミュニケーションはあまりにも雑ではないでしょうか。
これがボイスメールやビデオ通話、チャットの仕組みになっても利用する人が変わっていないとコミュニケーションになりません。
どれだけ機能が進化しても、利用する人がそれを活用出来るようにならなければ意味が無いのです。
コミュニケーションツールはあくまでも道具であり、それを使う人が相手の気持ちを考える必要があります。
相手の気持ちを考える、コミュニケーションはそこから始まるのです。